お問い合わせからGBIFへの登録までの流れ
データをお持ちの方はお問い合わせください
データをお持ちでGBIFへのデータ登録をご検討の方は、 こちらのフォームからお問い合わせください。後日、担当からご連絡差し上げます。
JBIFでは、原則、機関・組織が所有するデータのみ受け付けております。
データを登録できる形に整えます
GBIFにデータを登録するためには、データを決まった形式に整える必要があります。以下に形式や必須項目などについてまとめていますが、登録されるデータが標本データで、 S-Netにも登録される場合はこれ以外にも必要な項目があります。また、データは基本的に英語で登録しますので、英語でご準備ください。ご不明な点や詳細については担当にご相談ください。
データをどのタイプのデータセットとして公開するかを選択します
データセットのタイプは4種類あります。
データセットのタイプ | 適しているデータ | 登録に必要なデータ |
---|---|---|
メタデータ | 自然史コレクションなど、現在デジタル化されていないデータをお持ちの場合。 | |
チェックリスト | 種のチェックリストをお持ちの場合。情報が豊富な場合はオカレンスデータセットとして登録することをお勧めします。 | チェックリストデータ |
オカレンス | 標本データや観測データなど、ある種がある場所に存在した証拠となるデータをお持ちの場合。 | オカレンスデータ |
サンプリングイベント | モニタリングデータなど、決まった手法で集めた、複数の時間・場所のデータをお持ちの場合。サンプリング手法に関する情報を記したファイルを紐づけることができます。 | オカレンスデータ イベントデータ |
各データセットタイプの詳細については、GBIFの Dataset classes や、 ライブラリー-データ公開の方法 をご覧ください。
登録に必要なデータの概要
データについての情報をまとめたデータ。タイトル、説明、連絡先等の情報が必須です(必要な情報の詳細は へ)。
チェックリストのデータ。taxonID、学名、分類の階級の情報が必須です(必要な情報の詳細は へ)。
ある種がある場所に存在した証拠となるデータ。occurrenceID、データがどのような性質のものか(例えば、保存標本、人による観察など)、学名、存在した日時の情報が必須です(必要な情報の詳細は へ)。
サンプリングに関するデータ。eventID、イベントの日時、サンプリング手法の情報が必須です(必要な情報の詳細は へ)。
メタデータを準備します
メタデータは4つのすべてのデータセットで必要になる、データについてのデータであり、そのデータセットの種類(観察または標本)やデータセットの担当者の所属や連絡先、データ採取地の情報(いつ、緯度・経度などの場所、対象生物種の系統情報など)、 関連する文献情報などについて記載します。 GBIFメタデータのページで、メタデータの各項目の説明と、入力例として国立環境研究所の魚類データのメタデータ情報をご覧いただけます。
このほか、登録できるメタデータ項目については GBIFメタデータをご覧ください。
データを Darwin Core 標準形式に合わせます
Darwin core は GBIF で採用されている標準データ形式です。 Darwin core については、GBIF の What is Darwin Core, and why does it matter? をご覧ください。 また、登録できる Darwin core 項目を知りたい場合は、 GBIF Repository of Schemas が便利です。 チェックリストデータの項目は Darwin Core Taxon、 オカレンスデータの項目は Darwin Core Occurrence、 イベントデータの項目は Darwin Core Event をご覧ください。
チェックリストデータ、オカレンスデータ、サンプリングイベントデータのそれぞれに、必須となる Darwin Core 項目があります。各データの必須項目・推奨項目のリストは以下の表をご覧ください。また、GBIFの Data quality requirements にも、求められるデータの品質について書かれています。
このほか、なるべく多くの情報が含まれるように、データを充実させてください。
データセットのタイプがチェックリストの場合
チェックリストデータセットのテンプレート(エクセルファイル)を こちらのページ の「Templates」からダウンロードできます。「Excel Template (with example data)」にはサンプルデータが入力されています。
データセットのタイプがオカレンスの場合
必須項目-必ず登録してください | |||
---|---|---|---|
Darwin core | 内容 | ||
occurrenceID | レコードに割り振られるユニークID | ||
basisOfRecord | データレコードの種類 | ||
scientificName | 学名(なるべく著者や日付の情報も含める) | ||
eventDate | イベント発生の日時もしくは間隔 |
推奨項目-可能な範囲で登録してください(*は特に登録を推奨する項目です) | |||
---|---|---|---|
Darwin core | 内容 | ||
countryCode* | 国コード | ||
taxonRank* | 分類名の情報 | ||
kingdom* | 界(できればその他の高次の分類についても) | ||
decimalLatitude* | 収集地、観測地の緯度。-90~90の数値 | ||
& | & | ||
decimalLongitude* | 収集地、観測地の経度。-180~180の数値 | ||
& | & | ||
geodeticDatum* | 測地学的データ | ||
coordinateUncertaintyInMeters* | 緯度経度で表した地点からの水平距離。場所全体を含む最小の円。 | ||
どちらか片方でもOK | individualCount* | 個体数 | |
organismQuantity* | 生物の量 | ||
& | & | ||
organismQuantityType* | 生物の量の単位 | ||
informationWithheld | 追加情報 | ||
dataGeneralizations | 測定情報に関する追加情報 | ||
eventTime | イベント発生期間 | ||
country | 標本採取地・観測地の国 |
オカレンスデータセットのテンプレート(エクセルファイル)を こちらのページ の「Templates」からダウンロードできます。「Excel Template (with example data)」にはサンプルデータが入力されています。
データセットのタイプがサンプリングイベントの場合
必須項目-必ず登録してください | |||
---|---|---|---|
Darwin core | 内容 | ||
eventID | イベント情報ID(このIDにリンクするイベントデータが必要です) | ||
occurrenceID | レコードに割り振られるユニークID | ||
basisOfRecord | データレコードの種類 | ||
scientificName | 学名(なるべく著者や日付の情報も含める) |
必須項目-必ず登録してください | |||
---|---|---|---|
Darwin core | 内容 | ||
eventID | イベント情報ID(このIDにリンクするオカレンスデータが必要です) | ||
eventDate | イベント発生の日時もしくは間隔 | ||
samplingProtocol | 収集方法 | ||
sampleSizeValue | サンプルのサイズを表す数値 | ||
& | & | ||
sampleSizeUnit | サンプルのサイズを表す数値の測定単位 |
推奨項目-可能な範囲で登録してください(*は特に登録を推奨する項目です) | |||
---|---|---|---|
Darwin core | 内容 | ||
countryCode* | 国コード | ||
parentEventID* | 登録するイベントが一連のイベントシリーズの一部だった場合、そのイベントシリーズのID | ||
samplingEffort* | イベント中の作業メモ | ||
locationID* | 採集地ID | ||
decimalLatitude* | 収集地、観測地の緯度。-90~90の数値 | ||
& | & | ||
decimalLongitude* | 収集地、観測地の経度。-180~180の数値 | ||
& | & | ||
geodeticDatum* | 測地学的データ | ||
coordinateUncertaintyInMeters* | 緯度経度で表した地点からの水平距離。場所全体を含む最小の円。 | ||
footprintWKT* | WKT (Well Known Text)形式の標本採集地、観測地情報 | ||
& | & | ||
footprintSRS* | footprintWKTの空間参照システム名 |
サンプリングイベントデータセットのテンプレート(エクセルファイル)を こちらのページ の「Templates」からダウンロードできます。「Excel Template (with example data)」にはサンプルデータが入力されています。
GBIFに登録します
データが登録できる形に整いましたら、国立科学博物館または国立遺伝学研究所からGBIFにデータセットを登録します。