サイエンスミュージアムネット(S-Net)は、全国の⾃然史系博物館・研究機関が参加する⾃然史標本データ共有ネットワークです。 参加機関の皆様から提供いただいた⾃然史標本等のデータはS-Netウェブサイトのデータベースシステムを通じて公開されています。
標本データの提供にあたっては、各機関において様々な⼯夫や努⼒がなされているかと思います。 S-Netの⽴ち上げから20年が経過し、参加機関が125機関、標本等の公開データ数が782万件まで拡⼤する中で、参加機関が直⾯する課題も多様化してきています。 参加を検討している機関の⽅や新たに担当になった⽅には、「S-Netの仕組み⾃体が複雑」「⾃館のデータ形式のまま提供可能か」、「意味・意義が不明な項⽬がある」、「変換ツールの使⽤場⾯がよくわからない」など、様々な疑問を抱えている⽅が少なくありません。 ⻑年標本データを提供いただいている機関においても、「標本データ整形の作業が煩雑」、「担当者交代時の引き継ぎが困難・不安」といった、⻑期的な運⽤に伴う課題も顕在化しています。
こうした背景を踏まえ、今回の研究会では、S-Netの基本に⽴ち返りつつ、提供機関での標本データの準備や提供の過程における⼯夫・苦労・効率化の取り組み・課題などをご紹介いただきます。 また、S-Net事務局から、S-Netの仕組みや、提供データのチェックおよび公開の流れについて解説いたします。 さらに、会の後半では、S-Netの活動およびその活⽤に向けた質疑や意⾒交換のための時間を設け、ノウハウの共有と参加者同⼠の交流を深める機会といたします。 これらを通じて、各機関が抱える標本データ提供に関する課題や⼯夫を共有し、標本データの準備作業の効率化、質の向上、さらには今後の活⽤へとつなげていきたいと考えています。 本会合が今後の標本データ準備の⼀助となりましたら幸いです。
開催概要
- 日時:2025年6月28日(土) 13:30 - 16:30
- 場所:Zoomを利⽤したオンライン会合
内容
演題 | 講演者(敬称略) | 所属 |
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開会挨拶、注意事項 | ||
イントロダクション:S-Netとその仕組み | 神保 宇嗣 | 国立科学博物館 |
地⽅中規模博物館の⾃然史コレクションの現状・活⽤と課題 -アンケート結果・博物館標本から分かったこと- | 加藤 ゆき恵 | 釧路市⽴博物館 |
⾃動⼊⼒で時短を⽬指したい -2館での経験・試⾏錯誤から- | 安⻫ 千晶 | 北網圏北⾒⽂化センター |
GBIFサイエンスレビューの紹介 | 柿添 翔太郎 | 国⽴科学博物館 |
データ⼊⼒基本のき -実務のチェックポイントとQ&A- | 太⽥ 藍乃・江守 知保 | 国⽴科学博物館 |
S-NetにまつわるQ&A | ||
閉会挨拶 | 神保 宇嗣 | 国⽴科学博物館 |
申し込み方法など
申し込み方法
ご参加いただくには、事前のお申し込みが必要です。下記のサイトより、お申し込みいただければ幸いです。
https://forms.gle/eaNLsvQJL4zMEja26
※ 受付後、改めてZoomのURLをお知らせいたします。申し込み締め切り
2025年6月22日(日)24時
https://science-net.kahaku.go.jp/app/page/activity.html#!#studygroup
本件に関する連絡先
神保 宇嗣・太田 藍乃・柿添 翔太郎・江守 知保
電話:029-853-8277
E-mail:s-net_info [at] kahaku.go.jp ([at]を@に変えてください)
協力:NPO法人 西日本自然史系博物館ネットワーク