GBIFについて

GBIFは、科学、社会及び持続可能な未来のために、世界の生物多様性情報を共有し、誰でも自由に利用できる仕組みを目指しています。

生物多様性情報の重要性

地球上には、多様な生物が互いに関わり合って生態系を構成しています。このような関係性を総称して、「生物多様性」といいます。

私たち人間が地球上で生きていく上で、生物多様性が保たれていることは大変重要なことです。また、衣食住から経済活動に至るまで、私たちは様々な面で生物多様性の恩恵を受けて生活しています。

将来にわたって生物多様性を保つためには、その仕組みを知り、保全していくことが必要です。

そのために、「生物多様性情報」が重要な役割を果たします。


「生物多様性情報」とは

生物多様性情報を構成するのは、各生物の分布情報や標本、調査・観察データなどです。これらの蓄積によって、多様で複雑な生態系の様子を知ることができます。また、集められた情報を解析することによって、様々なことがわかってきます。

例えば、生物多様性情報は、種分化のメカニズムや絶滅確率の推定といった基礎研究での利用や、多様性が高い地域の景観特性、気候変動による生物への影響、外来生物の侵入リスク評価などに活用されています。

外来生物の侵入リスク評価には世界中の情報を集積し、環境情報との関連性を解析することが必要となります。


GBIFの役割

世界の生物多様性情報を共有し、誰でも自由に閲覧できる仕組みをつくるために発足したのがGBIFです。OECDのメガサイエンスフォーラム(1998年)の勧告を経て、2001年に発足しました。

事務局はデンマークのコペンハーゲン(コペンハーゲン大学)に置かれています。

日本国内での関連活動については「 JBIFについて」をご覧ください。

GBIFでは、

  • 研究や政策決定などの目的に使用する生物多様性情報基盤の整備
  • 生物多様性情報の集積と提供
  • 情報集積・解析ツールの開発
  • 生物多様性情報に関わる活動の支援と能力開発

などを行っています。


GBIFの戦略

GBIFの戦略的枠組み (2023-2027) は こちらをご覧ください。

これまでのGBIFの戦略的枠組みの資料は ライブラリーでご覧いただけます。


GBIFポータル

世界各地から提供された情報は、GBIFポータル( https://www.gbif.org/)で利用することができます。


GBIFの資料

ライブラリーでは、GBIFポータルで公開されている資料を紹介しています。和訳版もあります。

ライブラリーは こちら